引退した新鍋理沙の少女時代。バレー人生の始まりと親友との出会い (3ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

中学3年時に鹿児島県選抜としてJOC杯に出場(写真:新鍋本人からの提供)中学3年時に鹿児島県選抜としてJOC杯に出場(写真:新鍋本人からの提供) 小学校を卒業したあとは、クラブの近くにある中学校に通うことになった。中学時代は県大会のベスト4が最高成績だったものの、3年生の時に鹿児島県選抜に選ばれてJOCジュニアオリンピックカップ(JOC杯)に出場。当時の選抜チームは毎週末に合宿があったが、大変だったことはバレーとは別にあったようだ。

「合宿で夜にご飯を食べたあと、勉強の時間があってテストもあったんです。1日練習したあとだったので......すごく大変だった記憶があります(笑)」

 久光スプリングスや日本代表で共に戦った、親友の岩坂名奈に初めて会ったのもこの頃だった。九州の全県から長身の選手を集めた合宿があり、新鍋と福岡県出身の岩坂もそこに選ばれていた。

 岩坂の第一印象については「『大きいな』でした。そのままですけど」と笑う。その合宿は2泊3日しか日程がなくほとんど話をしなかったようだが、その何年後かにチームメイトになるとは思っていなかっただろう。その後、2人は名門校に進学し、全国屈指の選手へと成長していった。

(第2回につづく)

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