2020.10.16

西田有志、ユース時代のライバルが入団内定。
Vリーグ連覇へサーブも進化

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • 谷本結利●撮影 photo by Tanimoto yuuri

 個人としても、サーブの球速が上がって120km前半をコンスタントに出せるようになった。しかし西田は「あくまで自分の体に合った最大限のサーブを打てるようになることが目標」と冷静に語る。目指すのは、相手のリベロなどの位置を見てコースを打ち分けられることで、「まだ見せていない新しい打ち方も練習している」と、さらに進化を遂げているようだ。

 スパイクに関しては、豊田合成との試合でブロックアウトの打ち方などを確認。シーズン開幕に向けてジャンプ力が上がり、ブロックの上から打てるボールもあったようだが、海外チームとの試合を想定し、ひとつひとつのスパイクを考えながら打っていたという。

「Vリーグでもプロックの上から打ち続けることはできないですし、海外チームとの試合になったらなおさらです。僕が見据えているのは海外トップチームに勝つことなので、苦しい状況になったことを想定して技術を高めていく必要がある。試合でそういった感覚を確かめることができるようになってきたので、だいぶモチベーションは上がっています」

 西田の今シーズンの目標は、「総得点」と「サーブ効果率」の2冠に輝いた昨年の自分を超えること。連覇を果たすため、自身の成長はもちろん、チームがより高みを目指す必要があることを強調した。

「優勝したのは、もう過去のこと。リーグが始まってからも、チームは戦いながら変化していくものですが、ジェイテクトはその変化が一番大きいチームにならないといけない。昨シーズンの優勝チームなので対策も練られているでしょうけど、自信を失わずにそれを上回っていきたいですね。全員がこのチームで戦うプライドを持ち、それぞれの役割をしっかり果たして、目の前の試合を勝っていきたいです」

 ジェイテクトSTINGSの初戦(10月17日)の相手は東レアローズ。さまざまな苦難を乗り越えて開幕を迎える西田とジェイテクトの新たな挑戦が始まる。

(第16回につづく)

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