2020.07.07

西田有志、石川祐希は「追い越したい」存在へ。「絶対負けません」

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • photo by Sakamoto Kiyoshi

スーパーエース・西田有志 
がむしゃらバレーボールLIFE
 (9)

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 現在のバレーボール男子代表で、大きな期待と注目を集めている20歳の西田有志。そのバレー人生を辿る連載の第9回は、2年目の日本代表での活動と、W杯初戦のイタリア戦について振り返る。

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昨年のW杯で大活躍した西田 2019年4月、西田有志は2年連続で日本代表に選出された。前年のような「(選ばれたことに)驚きしかなかった」という感覚はなく、目標も「自分の持っている技術をすべて出す」から、「すべて出した上で、いかにミスを少なくできるか」にステップアップ。ケガもありながら世界選手権を戦い抜いた自信は、さらに上を目指す原動力になっていた。

 2年目の日本代表での活動には大きな喜びが待っていた。2018年2月に右膝前十字靱帯断裂の大ケガを負った清水邦広が、懸命なリハビリを経て代表メンバーに復帰し、一緒に練習を行なうことができたからだ。

 小学校時代に2008年北京五輪での清水のプレーを見て、「オリンピックに出たい!」という思いを抱いた西田。当時、自分のバレー人生の原点でもある憧れの選手について、「清水さんは、やっぱりすごいとしか言えないです」と興奮気味に語った。

 清水は一度復帰した後に感染症で再入院するなど、試合に長く出られるようになったのは、2019年4月に開催されたアジアクラブ選手権くらいから。特に下半身の筋肉は完全に戻っていなかったが、それでも西田は目を輝かせながらこう続けた。

「清水さんは体幹がしっかりしているので、ディグ(スパイクレシーブ)に入っても絶対ふっとばされない。同じポジションなのでライバルでもありますが、今は一緒のコートでバレーをやれる喜びを存分に感じたいです」