2020.06.23

西田有志は、なぜ高校からVリーグという
異例の道を選んだのか

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

スーパーエース・西田有志 
がむしゃらバレーボールLIFE
 (5)

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 現在のバレーボール男子代表で、大きな期待と注目を集めている20歳の西田有志。そのバレー人生を辿る連載の第5回は、最後の春高出場をかけた戦いと、ジェイテクトSTINGS加入までの秘話をお送りする。

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海星高校のエースとして活躍した西田 photo by P&P浜松 2017年7月のインターハイで、初の全国大会ながらベスト16まで進出した海星高校。3年生エース・西田有志は、春高出場、さらに本戦で勝ち進むことを目標に掲げ、同年11月の三重県予選に臨んだ。

 5セットマッチの決勝まで進んだ海星の相手は、やはり絶対王者の松阪工業高校。インターハイ予選決勝では「エース以外にできるだけ得点させない」という戦略をとって勝利を収めた。しかし雪辱に燃える松阪工業はそれに対応し、エースを中心にバランスよく得点を重ねて第1セットを先取した。

 海星は第2セットを奪い返したが、西田は「チームとしてはやるべきことをやれました。でも、キャプテンである僕が全然よくなかった」と振り返る。その原因については次のように話した。

「体よりもメンタル面の問題だったと思います。その時に、初めて『サオリーナ』という大きい体育館でプレーすることになったので、『観戦する人の数が増えるのかな』と考えてしまった。そして何より、インターハイでベスト16になったことが『勝たないといけない』という気負いになってしまいましたね。試合に必要がない感情を持っていってしまいました」