2020.06.19

西田有志の海星が大金星で会場騒然
「勝てると期待してる人はおらん」

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

スーパーエース・西田有志 
がむしゃらバレーボールLIFE
 (4)

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 現在のバレーボール男子代表で、大きな期待と注目を集めている20歳の西田有志。そのバレー人生を辿る連載の第4回は、海星高校3年時のインターハイ出場をかけたライバル校との激闘について振り返る。

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 2016年11月、春高予選の決勝で松阪工業に惜敗した海星高校。その大会後に主将を任され、3年生に学年が上がった西田は、悲願の3大大会(インターハイ、国体、春高)初出場に向けて2017年5月に開催されたインターハイ予選の三重県高校総体に臨んだ。

海星高校のエースとして活躍した西田 photo by P&P浜松 海星は順調に勝ち進み、決勝はやはり松阪工業高校との対戦になった。何度も苦杯をなめさせられてきたライバルを相手に、海星は大会前からある対策を講じていた。西田は当時をこう振り返る。

「松阪工業には絶対的なエースがいたんですが、その選手以外にできるだけ得点されないようにしようとチームで決めたんです。僕たちは身長が大きくなかったですし、ブロックのシステムなどもなかったですから、とにかくワンタッチをとって拾うといった技術を練習で高めていきました。チーム全体のレシーブ力も上げられたと思います」

 その策がハマり、第1セットを海星が先取する。第2セットを奪い返されるも、西田が「ペースはずっとこっちが握っていた」と話すように、鍛え上げたレシーブを軸に徐々に絶対王者を追い詰めていく。第3セットの最後はエース・西田がバックアタックで締め、海星高校史上初の全国大会出場を決めた。

 2017年7月に山形県で開催されたインターハイは、1年時から目標にしてきた舞台だ。その初試合の相手は、リーグ戦で同組になった北海道代表の東海大札幌高校。第1セットをデュースの末に落とすと、第2セットを取ったものの第3セットを奪われて敗れた。

 大舞台での硬さ、プレッシャーがあったのかと思いきや、西田は「そういうのは、まったくなかったです」と笑う。