2020.06.12

西田有志は強豪8校からの勧誘に断り。
両親も悩ます厳しい道を選んだ

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • photo by Sakamoto Kiyoshi

スーパーエース・西田有志 
がむしゃらバレーボールLIFE(2)第1回から読む>>

中学校時代の秘蔵フォト集>>

 現在のバレーボール男子代表で、大きな期待と注目を集めている20歳の西田有志。そのバレー人生を辿る連載の第2回は、部活動、クラブチーム、高校での練習に奔走した中学時代を振り返る。

***

 小学校時代、地元の三重県いなべ市にあるバレーボール少年団「大安ビートル」で活躍した西田は、2012年4月に立大安中学校に入学した。やはり地元のいなべ市にある中学校だったが、西田は「ちょっと遠い地区に強い中学校もあったんですけど、全国の強豪というわけではなかったですし、こだわりもなかったので」と話す。

中学2年時に三重県選抜として全国大会に出場した西田 中学でもバレーボール部に入ったものの、チームメイトには、先輩も含めて小学校時代からバレーを経験した者がいなかった。また、監督もバレー未経験者だったため、西田が指導者の役割も果たすようになっていった。

「(実質的に)指導者がいない状態だったので、僕が教えないといけなかったんですけど、自分ができないと説得力がないじゃないですか。だから、まずは自分がさまざまなことを習得して、それを周りに教える。そういうことを中学1年の時からずっとやっていましたね」(西田)

 1年生からレギュラーで試合に出ていた西田は、夏前に三重県四日市市にある海星高校バレー部の練習に参加する機会があった。そこでのプレーが、当時バレー部監督の大西正展、部長の藤田勝成の目に留まった。