2020.06.09

生後5カ月から始まった西田有志の
バレーボール人生。母の言葉で覚醒

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

スーパーエース・西田有志 
がむしゃらバレーボールLIFE(1)

小学校6年時の秘蔵フォト集>>

 現在のバレーボール男子代表において、大きな期待と注目を集めているのが、20歳の西田有志だ。昨年のW杯では総得点ランキングで全体の3位。サービスエース数は1位でベストサーバーに輝くなど、日本の28年ぶりの4位に大いに貢献した。

 さらに「V.LEAGUE DIVISION1」でも得点王とサーブ賞を獲得する活躍でジェイテクトSTINGSをリーグ初優勝に導き、MVPを受賞。西田のプレー動画は、日本だけでなく海外にも視聴者が多い。国際バレーボール連盟も、注目選手を紹介する企画の第1回で西田をピックアップするなど、さらにその名を広めている。

 世界に誇る日本のエースはいかにして生まれたのか。そのバレー人生を振り返る。

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昨年のW杯でベストサーバーに輝くなど活躍した西田 photo by Sakamoto Kiyoshi 西田は2000年1月30日、三重県四日市市の病院で産声を上げた。4220gのビッグな赤ん坊は、画数などから「有志」と名づけられた。

 西田には8歳上の姉と、6歳上の兄がいる。西田が生まれた年に、2人は自宅近くにあるいなべ市のバレーボール少年団(男子は「大安ビートル」、女子は「大安ジュニア」)に入った。その練習を見守る両親は、生後5カ月くらいから西田を体育館に連れてきていたため、物心つく頃にはバレーボールを手に遊んでいた。

 西田が幼稚園年長の5歳の時、小学校6年生の兄は卒団を迎えようとしていた。本来は小学生でなければチームに入れなかったが、西田の「お兄ちゃんと一緒のチームでやりたい!」という訴えに、指導者が「そんなに言うんだったら、少し早く入れてあげる」と、就学前に入団させてもらうことになった。