2020.05.18

柳田将洋が初W杯でまばゆい輝き。
世界的「ビッグサーバー」が誕生した

  • 高井みわ●取材・文 text by Takai Miwa
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

 失敗が許されない状況で、柳田は豪快なサーブで相手のレシーブを崩す。それが石川祐希のスパイクにつながりデュースに持ち込むと、直後の得点も柳田のサーブからモノにし、最後は柳田のサービスエースでこのセットを奪取した。試合は、当時の主将・清水邦広の活躍もあり、終わってみれば日本がストレートで勝利した。

 この年の4月に行なわれた日本代表始動記者会見で、当時の南部正司監督は柳田、石川祐希、山内晶大、髙橋健太郎の4選手によるユニットを「NEXT4」と発表。当時、柳田を除く3選手は大学生で、唯一Vリーガーだった柳田は自分が含まれていることに驚きながらも、「せっかくいただいたチャンスだから、プラスに捉えて生かしたい」と語った。

 そうして迎えたW杯だったが、注目を集めていたのは2012年ロンドン五輪で銅メダルを獲得した女子チーム。一方でロンドン五輪に出場できず、2014年世界選手権の出場権も逃した男子バレーは人気が低迷していた。

 母国開催にもかかわらず、W杯初戦のエジプト戦は空席が目立っていた。だが、ゴールデンタイムに地上波で生中継されたその試合がフルセットの激闘となり、勝利したことから人気が高まっていく。とくにこの日のベネズエラ戦までスタメンで出場を続けていた柳田と石川は、春高バレーでの活躍を見ていたファンも多く、人気を二分した。