2020.01.06

男子バレー・柳田将洋が完全復活へ。
東京五輪に向けてドイツで成長

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari

東京五輪で結果を残すため、高い意識を持って戦う重要性を説く photo by Nakanishi Mikari――東京五輪に向けた課題を挙げるとしたら?

「ワールドカップではベストメンバーを揃えていないチームもありましたから、『4位』という順位を額面どおりに受け止めていてはいけないですし、納得している選手はいません。みんなが現状を冷静に見つめ、負けた試合について『どこを詰めれば勝てたのか』という点にフォーカスし、チーム力をアップさせていきました。

 東京五輪までに代表選手が集まってできることは限られています。だからこそ、所属チームに戻って戦っている選手たちが、今から『五輪に向かっていく』という意識を持ってプレーすることが重要だと考えています。そういった意識づくりは僕も経験がないですし、今の代表選手のほとんどがそうなので、難しい部分もあるでしょう。それでも、『五輪のコートにどう立つのか』ということを考えながら準備を進めていけば、また集まったときに高いレベルからチーム力を上げることができるんじゃないかと思います」

――柳田選手自身は、ブンデスリーガに戻ってからの調子をどう自己分析していますか?

「今はケガの影響もまったくなく、思いどおりにバレーボールができていますし、出場時間も多くなってきています。これからは、少しずつトレーニングの量も増やしていけたらと思います。先ほども言いましたが、ケガをして大一番に本調子で臨めないということは避けたい。正直、今はケガをしたことを忘れてしまうくらい動けていますが、体が動くようになるにつれて負傷のリスクも上がってきます。でも、それも十分に気をつけながらコンディションを高めることができています」
 
――チームメイトとの相性などはいかがですか?

「チームに合流したばかりで関係性を築く前は、コンビネーションやお互いの(サーブレシーブの)範囲などにギャップがありましたが、試合も重ねながら把握することができました。今のチーム状態はすごくいいと思います。ブンデスリーガは多国籍なリーグで、とくにうちはその色が強いんですけど、英語でしっかりコミュニケーションがとれています。昨シーズンまでプレーしていたチーム(ポーランドリーグ1部リーグのクプルム・ルビン)はほとんどがポーランド人選手で、みんな英語も話せるんですが会話はポーランド語が多かったですから、それに比べるとストレスが少ないですね」