2018.10.22

黒後愛らアタッカー陣は好調も、
全日本女子に2つの課題が見つかった

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

今後の成長が期待されるミドルブロッカーの奥村

 奥村の決定力が低く、田代がトスを上げる回数が少なくなり、奥村の得点がさらに減るという悪循環に陥っているようにも見えた。奥村は今季タイリーグに移籍するが、タイの速いバレーでの攻撃面の進化を期待したい。さらに11月3日に開幕を迎えるVリーグでは、荒木や奥村を脅かすような選手の出現も待たれるところだ。

 2020年の東京五輪に向け、世界との差をどう縮めるかを問われた中田監督は、「まずは時間が必要です」と答えた。

「完成度のパーセンテージに関しては、 昨年のグラチャンが終わった時点で40%。今大会でメダルが獲れれば70%くらいまでいくかなと思っていましたが、その目標が達成されていないので58%ぐらいですかね 。昨シーズンよりは上乗せできていると思いますけど、東京五輪までに合宿ができるのは実質1年ほどしかない。濃い時間を積み重ねていくしかないですね」

 世界選手権で見えた課題をどう克服し、どれだけチーム力を高められるのか。五輪への戦いは早くもラストスパートを迎えようとしている。

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