18歳の点取り屋、西田有志が柳田・石川の背中を追って急成長 (3ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

――ネーションズリーグでホテルの同室になった柳田将洋選手は、西田選手について「すごくしゃべる。若さに圧倒されました(笑)」と言っていました。

「マサさんには直接、『ちょっとしゃべりすぎ』って言われました(笑)。マサさんとは初めて同室になったので、テンションが上がっていたこともあると思います。バレーの話はもちろん、ロシアW杯期間中はサッカーの試合を見て『このゴールはやばい!』と盛り上がって楽しかったです。

 サッカーは1点が試合の流れを大きく左右しますよね。そこはバレーと少し違うところですが、バレーも多くの人に応援されるような競技として認識されるように頑張りたいと思いました」

――柳田選手とは、一緒のコートでプレーするのも初めてでした。

「今までは、テレビなどを通してマサさんのプレーを見ていたので、一緒のコートに立てることは幸せです。これからも長く一緒にプレーできたらと思っています」

――韓国との親善試合では石川祐希選手とも一緒にプレーしましたが、どんな印象でしたか?

「サーブにしてもスパイクにしても、『そんなこともできるのか』と驚いてばかりです。視野がとても広いので、攻撃だけでなく守備でもサポートしてくれます。それは祐希さんが海外のチームでもプレーしながら、時間をかけて手に入れてきたものなんだと思います。すぐにはマネできないでしょうけど、僕も祐希さんみたいなプレーできるようになりたい。練習でも、すごく刺激をもらっています」

――韓国との試合から、西田選手の背番号が32から11になりました。意識にも変化がありましたか?

「32番はつける選手が多くないので、記念になる番号だったなと思っています。『32』の交代札がなく、交代のときに『3』と『2』の札を持って交代していたのもいい思い出です(笑)。新しい11番は、過去にマサさんや祐希さんも背負っていた番号。重みを感じますが、そのふたりに遜色ないようなプレーをしていきたいですね」

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