中田久美監督と空白の2年。女子バレー新鍋理沙が涙で明かす復帰ドラマ (4ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

――その思い通りに2015-2016シーズンで優勝すると、同年10月には中田監督が全日本の指揮を執ることになりました。新鍋選手も再び全日本に招集されてそれに応じましたが、「中田監督だから」という理由もあったんでしょうか。

「それは大きいですね。久美さんじゃなければ、また辞退していたかもしれない。久光で優勝できましたし、『もういいかな』とバレーをやめようか迷っていた時期でもあったんですが、このままやめて何をするんだろうとも思って。他にやりたいこともなくて、『もう1年バレーをやろう』と決めたら、久美さんが全日本の監督に決まったんです。それで、『久美さんも全日本にいるなら、私も』と(笑)。久美さんと一緒に日の丸を背負うことを想像すると、頑張ろうという気持ちが湧いてくるんです」

――新鍋選手がそこまで中田監督を信頼する理由はどこにあるのでしょうか。

「いつも選手のことを考えて、何があっても味方でいてくれるので......(涙がこぼれ、少し間が空いて)ついていきたいなと思います。具体的にどんなやりとりがあったかは秘密ですが」

――再び全日本で輝きを放っている新鍋さんの、アジア競技大会と世界選手権の目標を聞かせてください。

「やるべきことがしっかりできたら、自然と結果がついてくると思います。特に今シーズン最後にある世界選手権はすごく大事な大会だと思うので、結果にこだわりたいです。毎日の練習をしっかり無駄なくやれば、みんなで表彰台に立てる。そこに向かって頑張りたいと思います」

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