2018.06.16

まぐれじゃない強さ。ビーチの妖精・
坂口佳穂ペアが強敵相手に大健闘

  • 小崎仁久●取材・文 text&photo by Kosaki Yoshihisa

 迎えた決勝戦。ツアー2連勝へ打ち破らなければいけない相手は、石井美樹(28歳)&村上めぐみ(32歳)ペアだった。強力なサーブと粘りのディフェンスを武器に、ワールドツアーを転戦している日本のトップチームである。4月の試合で対戦した際には、0-2(8-21、14-21)と「何もできず、あっけなく......」(鈴木)完敗を喫している。

 そこで、「絶対に(強い)サーブがくるので、それで相手を乗せないように。いかにサイドアウトを切っていくか」(坂口)と、第1セットから相手の戦略をきちんと意識して臨んだ。その結果、坂口&鈴木ペアはディフェンスからゲームを組み立てることに成功。ミスも目立ち、なかなかリズムをつかめない石井&村上ペアを尻目に、ゲームの主導権を握って得点を積み重ねていった。

 そして、坂口がサイドアウトを確実に切り、ネット際に落としてくるボールにも反応よく対応して拾っていくなど、14-7と大量リードを奪う。さすがに終盤、地力に勝る石井&村上ペアの反撃にあって1点差まで詰め寄られたが、21-19で逃げ切り。およそ1カ月前には歯が立たなかった強豪から、第1セットを奪って先手を取った。

 しかし、国内最強チームが簡単に優勝トロフィーを譲ってくれるはずもなかった。第2セットは序盤こそ先行したものの、ゲーム中盤からは石井&村上ペアの仕掛けに翻弄されはじめる。

 まずは、身長172cmの石井より7cmも低い、身長165cmの村上がブロッカーとしてネットに張りつく形にかく乱された。加えて、強度と精度を上げてきた石井のドライブ回転のかかったサーブが、坂口、鈴木のふたりを強襲。石井のサービスエース4本を含めて7連続失点するなど、一気に点差をつけられて、14-21の大差で第2セットを落とした。