主将・柳田プロ、エース石川プロ。
ガイチジャパンを支える2人の思い

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

 今年3月末に大学を卒業すると同時に、プロ選手として海外でプレーすることを宣言した石川。来季にプレーするチームはまだ決まっていないが、世界選手権に向けての意気込みを次のように語った。

「日本のチームからも、いくつもお誘いがありましたが、海外でやることを選択しました。日本のチームに所属してレンタルでというお話もいただいたんですけど、『海外でステップアップを図るときに、それが足かせになるのでは』と思い、まったくのフリーでやることを決断しました。来季のチームはまだ決まっていません。ヨーロッパの、イタリアかポーランドあたりがいいかなと思っています。

 平昌五輪での日本人選手の活躍は、大きな刺激になりました。時間はかかるでしょうけど、自分たちもメダルを目指す心構えでいたい。世界選手権は自分たちの立ち位置を確認できる場になるでしょう」

 主将を務める柳田将洋はさらに貪欲だ。中垣内監督は世界選手権ベスト8を目標として掲げているが、「僕ら選手はベスト8といわず、全部勝つつもりでやってます」と断言した。

「バカげたことと言われるかもしれませんが、いつも優勝を目指してやっています。世界選手権第1次ラウンドは死のグルーブ(イタリア、アルゼンチン、ベルギー、スロベニア、ドミニカ共和国と同組)に入りましたが、全部勝って、少しでもたくさん試合をやって上位になれるよう全力を尽くします」

 主将を任せると告げられたのは、中垣内監督が2月に行なったドイツ視察でのこと。自身初の経験ではあるが、それを告げられたことについて、「リーグ中盤だったので、その後を戦う、いいモチベーションになりました」と笑う。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る