主将・柳田プロ、エース石川プロ。
ガイチジャパンを支える2人の思い

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

 ミドルブロッカーは李博、山内晶大、高橋健太郎、伏見大和と、李博以外は2m超のビッグマンを揃えた。注目のウィングスパイカーは、主将の柳田将洋、石川祐希、守備型の浅野博亮、高野直哉。リベロは昨年グラチャンベストリベロの井手智、3年前から海外リーグに挑戦する古賀太一郎という顔ぶれになっている。

会見に出席した全日本男子メンバー photo by Nakanishi Mikari会見に出席した全日本男子メンバー photo by Nakanishi Mikari もっとも、このメンバーはネーションズリーグ第2週目までのメンバーだ。中垣内監督は、第3週以降には会見出席者以外のメンバーが呼ばれることも十分にありえると話す。メンバーから漏れた深津について、「彼はリーグ優勝、というか天皇杯も黒鷲旗(全日本男女選抜大会)も優勝しているチームの正セッター。昨年も見ているし、彼の実力は十分よくわかっている。そのうえで、今年度は関田に注目したいということで、この選出となった。第3週以降に深津を呼ぶことも当然ありえる」という。

 出席者の中で、石川だけはケガの治療のために2週目まではネーションズリーグに参加しない。第3週の大阪大会には、中垣内監督だけでなく石川本人も「可能なら出場したい」と意欲を見せているが、現在は合宿に合流しても別メニューをこなしている。ケガの箇所は腰と膝で、膝は両膝をケアしなければならない。

 それでも石川は、今年度の最も大切な大会と位置づけられている世界選手権に、万全のコンディションで臨むために調整を続けている。昨年度も、プライオリティの高い世界選手権アジア予選にはベストパフォーマンスを見せただけに、今年度もベストコンディションに仕上げてくるはずだ。

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