ビーチバレー坂口佳穂が語る。「東京五輪出場のチャンスは、まだある」 (2ページ目)

  • 小崎仁久●取材・構成 text by Kosaki Yoshihisa
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

――昨年は「プレーのいいときと悪いときの差が大きい」という話もよくされていました。

「調子の波が大きかったと思います。それは、普段の生活の中でもよくあることなので、プレーと私生活はつながっているんだな、と改めて感じました。

 そういう意味では、気分屋な面や、学生だからといって周りに甘えてしまっていたところなど、私生活から直さないといけないと思います。特に今年からはもう学生ではないですし、職業としてビーチバレーボールをやっていくので、これまで以上にプロとしての意識や責任なども持たないといけないと思っています」

――このオフシーズンは、どういったトレーニングを行なってきたのでしょうか。

「ウエイトを中心に、スピード、筋持久力を上げることや、身体の使い方をメインにトレーニングしてきました。技術的には新しいもの(を取り入れる)というより、今持っているものの質を高め、心拍数が上がった状態でもできるように、重点を置いてやってきました。昨年までは、まだ(プレーの一つひとつに)不安定な部分があったので。

 とりわけ、意識してやってきたのは、スパイクの助走、そして形やリズムです。どんなトスが上がっても、同じ型で安定して打てるように、繰り返しこなしてきました。まだまだ完璧ではありませんが、試合中にそれができていないと気づいたとき、自分の中に戻れる場所、ベースというものは作れたかな、と思っています」

――今シーズンは、一昨年のパートナーだった鈴木悠佳子選手(30歳)と再びペアを組むことになりました。

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