ドイツの大竹壱青を直撃。ブンデスでの柳田将洋との日本人対決も実現 (3ページ目)

  • 中西美雁●文・撮影 text & photo by Nakanishi Mikari

――ドイツに来てよかったこと、逆に困ったことはありますか?

「よかったのは、日本とはまったく違う環境に、ひとりで入ることができたことですね。言葉がネックですけど、イタリアよりも英語を話せる人が多い、というかほとんどの人が話せるので、そこは生活するうえでも安心しました」

――チーム内でのコミュニケーションは問題なくできていますか?

「コミュニケーションは、ドイツ語から英語に通訳してくれるチームメイトがいます。あとは、自分で簡単な英語を話したり。英語もですけど、ドイツ語も勉強中です。日本に戻るまでには、ひと通り話せるようになりたいですね」

――今よりも出場機会を増やすために、何が必要だと考えていますか?

「レシーブなどでも貢献し、決めるべきところで決めるのがオポジットの大事なところなので、そこを強化していきたいです。現在レギュラーで出ているオーストラリア代表のオポジットと自分とでは全然タイプが違うので、いつも出られる準備はしています。

 自分の一番の"売り"はパワーで、そこはドイツでも通用していると思うので、やはりレシーブを頑張らなきゃいけない。ブロックについても、まだ上から打たれるケースがあるので、もっと高さを出せるようにしなきゃいけないですね」

――日本に戻った後はパナソニック・パンサーズに合流しますが、同じポジションの清水邦広選手が好調ですね。

「チームの先輩になる清水さんの、いいところを盗んでいきたいです。出耒田(敬・できた たかし)さんにも負けたくないですね。自分は自分なりの戦い方で臨んでいきたいです」

――今年9月の世界選手権は、開幕戦でホスト国であるイタリアと当たることになりました。

「日本ではありえない屋外の会場でやりますけど、そういう会場でもいいプレーを出したいです。その前に、まずは自分が代表に呼ばれるために準備していかないといけない。(残りのブンデスリーガでは)出られるセットがどれくらいあるかわかりませんが、出たときはどんなときでもアピールしていきます。

 それが全日本につながると思いますし、東京オリンピックに向けて成長していきたいですね。そこまでの過程は長いですが、どんな状況でも100%の力を出せるようにしたいです」

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