石川祐希がイタリアから日本の選手に叫ぶ
「ぜひ海外でバレーをして」

  • 中西美雁●文・撮影 text & photo by Nakanishi Mikari

――第3戦のチビタノーバ戦では、一転してストレート負けを喫してしまいました。

「下位チームとの試合が続いた後に2位のチームとやりましたから、やはり厳しい戦いになりました。第1セットに関しては、相手のサーブが走っていなかったのもあって競ることができたのは収穫ですが、第2セットからあれだけサーブで崩されてしまったところは、これから改善しなくちゃいけません」

――石川選手の出番もなかなか回ってきませんでしたね。

「ベンチで『(出番が)くるかな? くるかな?』と待っていたんですけどね(笑)。ようやく出られたのが第2セットの11-18と、第3セットの10-16というビハインドの場面で、そこから試合をひっくり返すのは難しかったです。

 入ってすぐにブロックを2本決めることができて乗っていけるかなと思ったんですが、逆に僕のスパイクの1本目をブロックされてしまって。セッターの(ダニエレ・)ソッティーレは『今のトスは低かったね。ごめん』と謝ってくれたんですけど、そういう低いトスを、リバウンドを取るなども考えて繊細に処理していかないといけない。チーム全体としても第2セット以降はあきらめムードが漂っていたので、もっと僕が鼓舞すればよかったです」

――ここまで、なかなかスタメンを掴めない状況をどう捉えていますか?

「これは今言っても仕方ないんですが、やっぱり(グラチャンで)ケガをして、リーグ開幕のときに出られなかったのが痛いです。あと、ケガが治ってきた頃にインカレに出場するために帰国したことで、監督も自分を使うことを躊躇(ちゅうちょ)したところはあったと思います。結果、インカレでも悔しい思いをしましたし、中途半端はよくないですね」

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