イタリアの石川祐希を直撃。3度目の挑戦で「言葉がわかってきた」 (2ページ目)

  • 中西美雁●文・撮影 text & photo by Nakanishi Mikari

――ラティーナは今季に向けて、アメリカ代表のリベロであるエリック・ショージや、セルビア代表のサーシャ・スタロビッチ、元イタリア代表のクリスチャン・サバーニなど、大幅に補強をしました。それでも成績がついてこない現状をどう見ていますか?

「メンバーは揃っているんですが、連敗しているときはチームがバラバラになっていました。日本人の血が入っているエリックは、常にポジティブで、チームの雰囲気をよくしようとしているのが伝わってきます。それに対して、サバーニや、セッターの(ダニエレ・)ソッティーレとかは結構イライラしちゃう。そこは、ちょっとやりづらいところではありますね。

 また、サバーニが肩を痛めているので、それを穴埋めするべき僕が(インカレ出場のために)途中でいなくなったり、交代しないといけないところでケガで出られなかったりといったことも原因かなと思います。チームの調子に波があるので、悪い時にどうよくしていくかを考えないといけないですね」

――昨年11月、リーグの途中で帰国して臨んだ大学最後のインカレは、準決勝で筑波大に敗れて3位となりました。振り返っていかがですか?

「僕はチームに合流するのがギリギリになるのがわかっていたんですが、(大竹)壱青もドイツでプレーすることになって、同じように直前の合流になってしまいました。なので、キャプテンを(武智)洸史に任せて、チーム作りは他の4年生に頼る形になりました。僕も、グラチャンで負ったケガの影響があってコンディションを万全にできなかったですし、結果について自分があれこれ言うことはできないです。

 ケガの回復よりもチームを重視して、後のことを考えずに無理をしていたら結果は変わっていたのかもしれません。でも、昨年も同じような感じでケガが長引いてしまったので、それは避けたかったんです。『ケガをしないで勝つ』のが今後の課題ですね」

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