「ポスト・サオリン」には恐縮しつつ、東レ・黒後愛は全日本入りへ意欲 (5ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

――所属チームの東レでは、どういうプレーをしたいですか?

「今年は、Vリーグでどうプレーしていくのかを掴むシーズンにしたいです。成徳ではいい成績を残すことができましたが、高校の試合はすごく特殊なものだと思うんです。3年間と時間が区切られていますし、最後の約1週間でその成果が出るわけですから。Vリーグは毎週試合があって何年も続くものなので、それに合った戦い方があるはず。高校までのいいイメージを引きずりすぎないように大事にプレーしたいです」

――1年目で精神的にも難しい戦いになると思うのですが、自分なりのリラックス方法はありますか?

「ズバリ、食べることと寝ることです! 特にパンケーキが好きなんですが、食べてストレスを発散して、お布団に入ってリラックスしてから眠るのが一番ですね。あと、アイドルの嵐さんにすごくハマっていて、欠かさず録画した出演番組を見てテンションを上げています。東京五輪に出られて活躍したら、もしかするとお会いできるかも......というのも、密かなモチベーションになっているんです(笑)」

――すでに東京五輪に向けた気持ちの準備はできているようですね(笑)。

「もちろん、自分を応援してくれる方の期待に応えたいという想いが一番です(笑)。そのためには五輪を戦うメンバーに選ばれなくちゃいけませんから、早くシニアの全日本でプレーして、自分と世界との差を体感したいですね。高校のときから自分のプレーを見てくれていたファンは、『高いトスをパワースパイクで打ち抜く』というイメージしかないかもしれませんが、それを覆さないと世界相手には通用しないと思います。Vリーグでしっかり結果を残して、成長した姿をお見せしたいです」

■バレーボール 記事一覧>>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る