坂口佳穂、ビーチバレー3年目はプレーもパートナーも安定せず (2ページ目)

  • 小崎仁久●文 text&photo by Kosaki Yoshihisa

 しかし、先手を取って相手の攻撃を封じるというもくろみが外れ、13-21で第1セットを失った。坂口の強打が決まって幸先のいい出足だったものの、次第にレシーブで正確なボールを上げられなくなっていくと、相手のペースとなって点差も離されていった。6-7という序盤、追いつきたいポイントでサービスミスなども出て、以降は消極的なプレーが目立った。

「相手の速い攻撃はサーブで崩さないといけないが、ミスが続いて攻め切れなかった」と小野寺が言えば、坂口も「前半から、力みなのか、動きが悪く、その状態を変えられなかった」と反省する。

 第2セットは、坂口のサービスもようやく決まり出し、レシーブポジションをスイッチするなどして、守備の打開策も図った。だが、好プレーも単発で終わり、状況を一変させるまでには至らなかった。

 結局、試合を通して攻守ともに安定したプレーを続けることができなかった坂口&小野田ペア。第2セットも12-21で落として、セットカウント0-2で敗退した。

 今季最後の大会を終えた坂口は、厳しい表情を見せてこう悔やんだ。

「最後まで(悪い状態を)修正できなかったのが大きかった。相手の攻撃ではなく、自分たちのミスによって流れを手放してしまった」

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