打つ手がズバリ、中垣内監督は名将か。グラチャンバレーの決意を聞く (4ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari

 2015年のワールドカップ開催時に、柳田、石川、山内、高橋の若手4人に"NEXT4"という名称がつけられたことは記憶に新しい。その効果もあって、徐々に男子バレーの人気は高まっているが、その当時、バレー界から離れていた中垣内監督は、「その4人だけじゃない。東京五輪を狙える世代は、みんな"NEXT"なんです」と話していた。今もその想いは変わらず、あらゆる世代の選手にチャンスを与えながら、これからもチームを強化していく。

 中垣内監督自身は、1992年のバルセロナ五輪に出場した経験があるが、「僕が出たのなんて何十年も前のことですし、今の選手たちにその時の話をすることはないですね。我々の時代よりも志の高い選手たちばかりですから」と笑顔を見せた。

「(グラチャンバレーでは)強いチーム相手に、ここまでやってきたことが通用するのか、楽しみでもあり恐怖でもあります。今までとは違うことをやって頑張ってきましたから、世界のトップチームに対しても形になってほしいですね。まずは1勝、それ以上できたらと思っています」

 今回のグラチャンバレーは、ここまでの試みの成果を確かめるためにも重要な大会となるだろう。2020年の東京五輪を見据えたガイチジャパンの戦いが、いよいよ本格的なスタートを迎える。

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