2017.09.04

中田監督も迷う。グラチャンで
全日本女子の正セッターは誰なのか

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

ブラジル戦で多彩な攻撃を披露した佐藤美弥 若きエースを欠くことになったチームの"キーマン"について、中田監督は「セッターの2人です」と即答した。その2人とは、佐藤美弥(27歳)と冨永こよみ(28歳)だ。

 竹下佳江の引退後に司令塔を務め、リオデジャネイロ五輪にも出場した宮下遥(22歳)はメンバーから外れた。宮下も古賀と同じくヒザの腱の炎症で、ワールドグランプリの初めから痛みを伝えていた。中田監督は「痛いと言ってくれてありがとうと思いました。本人ともよく話して、今回は無理をしないようにという結論に至りました」と話す。

 佐藤と冨永は、過去にも全日本に招集されたことはあるものの、佐藤は公式戦に出場したのは今季が初めて。冨永も3大大会(オリンピック、世界選手権、ワールドカップ)でのプレー経験はなく、しばらく全日本から遠ざかっていた。

 今季、中田監督は2人を交代で起用してきているが、先に存在感を示したのは佐藤だった。ワールドグランプリのブラジル戦に先発し、古賀にボールを集めて得点を重ね、古賀のマークがきつくなってきたと見るや、得意のミドル攻撃にシフト。最終セットまでもつれた激戦を制し、正セッター争いは佐藤が一歩リードしたかと思われた。