ビーチバレー坂口佳穂を襲う爆弾サーブ。
元代表との対戦で起きたこと

  • 小崎仁久●取材・文 text&photo by Kosaki Yoshihisa

 第1セットはシーソーゲームとなった。序盤はリードされたが、相手の軟打中心の攻撃を我慢しながら中盤に逆転した。主導権は二転三転しデュースまでもつれ込む展開のなか、要所で坂口のスパイクが決まって、最後は24-22でセットをものにした。

 第2セットに入ると、坂口の勢いが加速。「できることを100%でプレーすることが目標」という坂口が、序盤に強打を立て続けに決めていく。加えて、前回対戦時と同様、相手の松山にボールを集める戦術で敵ペアの攻撃力を削いだ。

 中盤以降は相手のミスにも助けられたが、一気にスコアを重ねて21-12と2セット目も奪取。セットカウント2-0で快勝した。

 パス、トスが正確に上がったときの、坂口のスパイクの攻撃力は高く、ときに軟打を交える余裕もあった。その活躍に坂口自身も、「相手のブロックを弾くスパイク、コースへ決めるスパイクも打つことができた」と笑顔を見せた。

 また、ブロックのタイミングもよく、チームディフェンスも機能。「(チームの)ベストパフォーマンスが出せたと思う」と藤井も満足気だった。

 ただし、坂口&藤井ペアにとって大きなヤマとなるのは、プール戦の第2試合だ。

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