セッター宮下遙「東京五輪が最終目標ではない。その先に人生がある」 (4ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Mikari Nakanishi 坂本 清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi


――東京オリンピックの開催が決まったときに、「私はセッターとして一番いい年齢なのでがんばりたい」と言っていました。東京オリンピックに向けてイメージは湧いていますか? 自分がセッターとして、東京オリンピックでトスを上げているところなど。

宮下 そういうのは想像したことがないです。

――では、東京オリンピックはどういう位置付けになりますか?

宮下 東京オリンピックは私の人生の最終目標ではないし、私のバレー人生の集大成とはまったく考えてない。ただ、3年後までの、その時間を本当に強い覚悟を持ってやりきること。その先に東京オリンピックがあって、その先にまた自分の人生がある。なので、東京オリンピックで、私のバレー人生が燃え尽きるとか、正直考えてないです。

――そうなると、宮下さんのバレーの集大成、最終目標は?

宮下 オリンピックで金メダルとか、チームで日本一とかもあるけど、そこが集大成ではないんです。イチロー選手みたいなすごい一流選手にはなれないかもしれないけど、自分の中で"一流"になること。それはメダルとか、順位の問題ではないんです。

――もうすぐ、この中田全日本で初めての国際大会、ワールドグランプリが始まりますね。抱負をお願いします。

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