石川祐希、まさかのリベロで出場も「イタリア行きに後悔はまったくない」 (3ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  坂本 清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

――昨日初めて試合に出てみて、どのように感じましたか?

石川 自分のイメージとしては、(対戦相手のモンツァの方が上位チームなので)こっちが劣勢になるかなと思っていたんですけど、あまりにも相手がダメすぎて、途中から「あ、これだと今日は出番がないな」と思っていたんです。でも、日本のメディアの方がたくさん来てくださっていたので、最後1点だけ出してもらえましたけど。これから、ラティーナより上位のチームと当たるので、自分が出るとなったら、しっかり活躍して、チームも勝っていけば、スタメンを取れる。少ないチャンスをものにしていきたい。

――練習を見て、攻撃は他の選手に引けをとらないと思いましたが。

石川 こっちではサーブレシーブが大事になってくる。サーブレシーブは、練習の中ではまったく大丈夫。ただ、ジャンプサーブには体が持ってかれている。そこに慣れてくれば、大丈夫ですね。まあでも、自分のイメージとしては、まだ攻撃の印象がよくないので、そのあたりをアピールできればと思っています。まだ、故障明けで自分のフルのパフォーマンスができていないので、これからですね。

――2度目のセリエA、故障でずっと出場できない日々が続き、チームも低迷していますが、後悔はしていませんか?

石川 こっちに来たことを? いや、まったく。むしろ、この短い期間というのが、途中からというのが後悔です。(リーグの)最初から来たかった。でも、それは大学のスケジュール上難しいのですけど、本音としては最初からやりたかった。ただ、大学に所属しているからには義務ですから。そこは難しいですね。

――来てよかったと思えることは?

石川 強いチームとも当たれるし、言葉も覚えられるし、いろんな選手とコミュニケーションをとって友だちになれるし、世界も広がりました。すごく充実しています。

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