石川祐希、まさかのリベロで出場も「イタリア行きに後悔はまったくない」 (2ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  坂本 清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

――2度目のセリエA挑戦は、前回とはどう違いますか?

石川 2回目なので、セリエAというものにも慣れているし、イメージができている。海外の力も知ったうえで来ていますし、イタリア語も前回よりは少しできるので、苦ではないですね。

――モデナはトップチームでしたが、ラティーナと練習メニューの違いなどはありますか。

石川 モデナの練習をイメージしてこっちに来たら、練習中はしーんとしているな、というのは感じました。モデナはもっと賑やかなんです。メニューの内容には、そんなに違いはないですね。こちらは、午前中にウェイト(トレーニング)が多いことくらいかな。ボールを触る時間はモデナの方が多いかもしれない。

 日本との違いは、実戦練習がメインなんです。打ち屋(台に乗って、サーブやスパイクを打つスタッフ)が打つスパイクをレシーブするんじゃなくて、ゲーム形式の活きたボールで練習する。そこは大きな違いだと思います。

――前回はモデナチームに日本人スタッフがいたり、高校のチームメイトだった川口太一選手がBチームにいたりして、寂しくなかったと思いますが、今回は日本から中央大のスタッフやメディアが来る以外は、基本的にはひとりですよね。

石川 2回目だからかもしれないけど、逆にひとりの方がいいかなと思いました。その方がチームメイトと会話量も増えましたし。ひとりでいる方が、自分はより成長できるかなと。自分のことだけを考えられるから、そっちの方が。コミュニケーションをとることが一番大事なこと。監督が言っていることがわかるようになることが第一ですね。

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