Vリーグ開幕! 東京五輪のキーマン、柳田将洋がこんなに変わった (3ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  大森 大●写真 photo by Ohmori Dai

──9月頭に行なわれた近畿総合大会では、オポジット(サーブレシーブをしない攻撃専門のポジション)でプレーしたそうですが。オポジットって、これまでもやったことはあるんですか?

「いや、あんまりないですね。試合通じてオポジットで出たのは初めてで。決勝だけだったので、体力面とかいろいろあった」

──初めてのオポジットはおもしろかったですか? 

「まあ、おもしろかったと言えばそうなんですけど、できれば守備も、レセプション(サーブレシーブ)に加わりたいと思いながらやっていました。本来、自分は(レフトで)そういうポジションですから」

──チームとしての課題、リーグ戦までに仕上げていきたいところは?

「チームとしてやっている戦術的な部分をもっと自然にできるように、考えて動くんじゃなくて、体が自然に動くようにまで練り上げたい。それが当たり前のように動けるような。その方がチームとして一枚岩になれると思う。僕自身もそうですし、チームもチャレンジしている最中です。そこを調整して開幕に臨みたいですね」

──戦術の内容は......。

「それは......企業秘密ですね(笑)」

──ジルソン・ベルナルド監督によく言われていることはありますか?

「ジルソンはミスに厳しいので、ミスが重なったりしたら、そういうミスはよくないとか、ミスをしないためにはどうしたらいいのかを指摘してくれる。それで自分もミスに対する意識を高めて、状況の悪い場面でトスが上がってきたときの対処の仕方などは、神経を使ってやっています。『ミスをどうやってしないようにするか、考えろ』とよく言われますね」

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