女王ブラジルに完敗。次のロシア戦、
「4つの世界一」の先に勝利が見える

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  photo by AFLO


――スターティングメンバーに、この試合からセッター田代佳奈美選手が起用されました。

「田代はカメルーン戦で非常によいトス回しをしていたので、これは納得の起用でした」

――第2セット石井優希選手に代えて、鍋谷友理枝選手を投入しましたが。

「石井は今回サーブで狙われていましたから。そういう意味での交代だったと思います。鍋谷も2セット目に入って自分の役割をしっかり果たしてくれていたと思います。ちゃんと試合に入る準備していたなと。もちろんサーブもよかったし、スパイクを決めた後の、チームを鼓舞し、盛り上げるようなガッツポーズもよかったですね」

――この試合も途中から迫田さおり選手がコートに入りました。

「すごく迫田らしい思い切ったいいスパイクが見られたと思います。第1戦、第2戦から引き続きサーブもよかったですし、後発で入った時の集中力には目を見張りました」

――交代選手が活躍しても、第2、第3セットはブラジルにリードされる展開が続きました。

「連続失点が気になりましたね。2セット目、6-5でリードしていてからの5連続失点。逆に日本は、なかなか連続ブレイクが取れなかった。1本でサイドアウトを切られていた。荒木絵里香のブロックがあったり、ラリー中にミドルの攻撃があったり、いいところもあったんですけど、連続得点につなげられなかった」

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