女子バレー日本、韓国に痛い逆転負け。「攻めるサーブで活路を」 (2ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  photo by JMPA

初戦の韓国戦、木村沙織はケガをおして出場したが、痛い逆転負け初戦の韓国戦、木村沙織はケガをおして出場したが、痛い逆転負け――2セット目に7連続失点がありました。あそこがこの試合の流れを変えてしまったように思います。

「2セット目中盤、石井がサーブで狙われ、攻撃が絞られて、ブロックで仕留められました。とくにキム・スジのサーブがすごくよかった。

 日本のミスも目立ちましたね。サーブミスが増えたし、ジャッジミスもありました。そういったちょっとしたミスの連続でリズムが取れなかったように思います。

 あとは3枚ブロックが機能していないなというのも気になりました。はじいてしまったり、プッシュで決められたり。せっかく3枚跳んでいるのに機能していません」

――逆に日本の軟打はうまく拾われていました。

「これも韓国のサーブがすごくよくて、攻撃の選択が絞られてしまったから。いいときは(バックも含めて)3枚以上どこからでも攻撃できるのが日本の強みなのですが、サーブで乱され、この選手しか打てないという状態を韓国に作られてしまいました。ヤン・ヒョジンが高さも形もすごくいいブロックしていたので、日本が捕まってしまった」

――木村沙織選手は世界最終予選で小指を骨折しており、初戦に間に合うかどうか、ケガの状況はずっと伏せられてきましたが、結果としてフル出場でした。木村選手の調子をどう見られましたか? 

「ケガを感じさせない力強いスパイクだったり、レシーブやトスが乱れたところからもいいパフォーマンスが見られたと思います」

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