ホープ古賀紗理那の落選にみる女子バレー「メダル獲り」の本気度 (4ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari 坂本 清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

 OQTのタイ戦後、大活躍した迫田のところに江畑が駆け寄り抱き合う姿が見られた。迫田も当時「江畑が来てくれて嬉しかった。江畑のためにも頑張ってよかった」と発言。同じポジションのふたりは本来ライバル同士だが、ロンドンをともに戦った絆もある。迫田は今回「今まで一緒に戦ってきた仲間の思いも胸に、これまで以上に精一杯頑張ります」というコメントを寄せている。まっすぐで少し不器用なところもある迫田だが、きっと江畑のためにもリオでさらなる活躍を見せてくれるはずだ。

 古賀という東京五輪につながる選手と、ロンドン五輪銅メダルに貢献したダブルエースのひとり、江畑を敢えて切った眞鍋監督は、それだけ全力でリオでの「金」を狙いにいっているのだろう。勝負師の"本気"に期待したい。

 リオ五輪開幕まで、40日を切った。女子バレーの初戦は8月6日、OQTで敗れた韓国と対戦する。

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