2016.06.21

【男子バレー】東京五輪に向けスタートした全日本に光は見えたか

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  坂本 清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

 南部監督も自分の今後に関わるために()、慎重な言い回しだったが、「セッターに関しては、この2人だけを軸にするというわけではなく、他にも優秀な選手を呼んで試していきたい」とのこと。今回は4人以下の制限の枠内でOQTと入れ替えるのは、他のポジションを優先したということだろう。
※次期監督は、続投も含めて11月をめどに検討委員会で決められる予定

 ミドルブロッカーは最も若返りを図ったポジションと言えるかもしれない。出耒田敬(24・199cm)、山内晶大(22・204cm)、傳田亮太(24・191cm)、小野寺太志(20・202cm)と長身選手もできるだけ揃え、経験を積ませている。このポジションは海外では2m超えが当たり前なので、日本もできるだけそのクラスの選手を育成したい。

 レフトとリベロは米山裕太(31)と永野健(30)を固定して使っていた。南部監督は「いっせいに若手に切り替えるという方法もありますが、それで勝てない試合を延々と経験させても意味がない。ベテランも使って勝ちを取りながら若手の育成をしようと思います」という意図だったようだ。

 東京五輪での主軸となることが期待される石川祐希(20)は、チームに帯同はしていたものの練習も完全に別メニューで、ベンチ入りもせず、関係者席で見学していた。足のコンディションがよくなく、今後のアウェー戦には帯同せずに国内でトレーニングメニューをこなす。噂されている海外チームへの移籍については「まだ分かりません」とだけ短く答えた。

 柳田将洋(23)はフィンランド戦でサーブを3セットで22本打って3得点と、サーブという持ち前の武器を遺憾なく発揮した。柳田のサーブでブレイクし、試合をリードして勝ち切れたといえる。