若きエース石川祐希、柳田将洋、東京五輪に向けて「海外へ出でよ」 (4ページ目)
もちろん、ブロックシステムや攻撃システムなど、代表チームとしての戦術、戦略は重要である。圧倒的な強豪チームとの体格差をどこでカバーするのか。が、まずは個々がもっと、たくましくならないといけない。
大学生の石川は、短期のイタリア留学で海外選手への恐怖感が消えたと説明し、ふたたび、海外挑戦の意欲を口にしていた。Vリーガーの柳田もこの日の会見で、「海外経験は重要な要素だと思います」と語気を強めた。右ひざのアイシングが痛々しい。
「ぼく自身も、ワールドカップやOQT(世界最終予選)に立たせてもらって、海外の壁というのが、壊せてきたなと思います。海外でプレーすることにとても興味が強いですし、日本の選手層の厚みを出すためには必要不可欠な要素だと思っています」
進退が微妙な南部監督は選手鍛錬の場となるVリーグのあり方にも言及し、「世界に挑戦できる選手はどんどんいくべきでしょう」と本音を漏らした。
東京五輪では開催国の日本は出場できることになる。3大会ぶりの五輪出場は約束されているのだが、逆に五輪最終予選がないからこそ、より戦略的、かつ思い切った強化策が求められる。まずは個々の力量アップ。所属チームの理解も必要だが、はっきり書こう。
若者よ、海外に出でよ。
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