【女子バレー】セッター宮下、リベロ佐藤。2人がメダル獲りの軸になる (6ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 中村博之/PICSPORT●写真 photo by Nakamura Hiroyuki/PICSPORT

「世界トップのセッターとリベロである竹下、佐野がいたころは、この2人がアタッカーを支え、育ててきました。今度は逆にアタッカーがセッターとリベロを育てる番。よくやってくれたと思います」

 眞鍋監督は大会をそう振り返り、締め括った。しかし、大会前から唱えてきた「化学反応を起こしたい」というテーマは実現することはなかったという。メンバーは登録された18名に井上愛里沙をプラスした19名から競わせると明言。来月行なわれるワールドグランプリでオリンピック本戦への熾烈なメンバー争いが始まる。しかし、今大会の修羅場を乗り越えた宮下と佐藤は、かけがえのない経験を得て大きくリードしていることは間違いないだろう。

 2つのポジションに軸ができたことで、サーブレシーブやつなぎの連携、セッターとアタッカーのコンビネーションの精度が上がり、日本の目指すバレーが追求できる。リオ五輪本戦でのメダル獲得に向けてのアドバンテージとなるだろう。

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