Vリーグ男子終盤へ。NEXT4の柳田将洋、山内晶大はいま...... (4ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  坂本清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

「最後の最後まで(ファイナル6進出を)決められなかったが、絶対にあきらめることはなかった。ファイナル6の第1週の会場は広島県立総合体育館。そこに(広島のチームである)我々がいないということは許されない。(ホームゲームで、ファンの)皆さんのおかげで最後のチャンスをいただけた。しっかりと上位を目指してチームを作り込みます」

 1月23日、24日の三島大会、越川はまだ足が完治しない状態で後衛3ローテーションだけレシーブ固めに入り、堅実にその仕事をこなして連敗脱出のきっかけとなった。

 そして、レギュラーラウンドのトップに位置するのが、ワールドカップ2015の全日本選手は1人もいない豊田合成だ。下馬評を覆し、チーム始まって以来のレギュラーラウンド首位通過。就任3年目になるアンディッシュ監督の、私生活にまで及ぶ徹底した管理によるシステマティックなディフェンスと、チームの総得点の約半分をたたき出す強力な助っ人外国人選手、イゴール・オムルチェン選手が、今季の強い“合成バレー”を形作っている。

 2位東レアローズは7年にわたってオポジットをつとめたデヤン・ボヨビッチ選手に代わって入ったジョルジェフ・ニコラ選手の活躍と、星野秀知、鈴木悠二といった中堅のレフト陣の成長が目覚ましい。長年、全日本でも守備職人として働いてきた米山裕太選手をベンチに置いてもチームが回るようになってきた。

 巻き返しを図るJTやパナソニックと、それを迎え撃つ上位陣がぶつかり、混戦が予想されるファイナル6。今週末13日、広島県立総合体育館でスタートする。
 
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