ジャイアントキリングへ。石川祐希の中大がVリーグ強豪に挑む (3ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  中崎武志●写真 photo by Nakazaki Takeshi

 もちろんV・プレミアリーグ勢にとっても、天皇杯は是が非でもほしいタイトルだ。現在、リーグ戦は中断しているが、男子は豊田合成が11勝1敗でトップを走り、昨季優勝のJTが6位、準優勝のサントリーが7位と奮わず、予想外の展開を見せている。しかし、現状の順位がここで反映されるかはわからない。

 昨年天皇杯を制したJTのヴコヴィッチ監督が「カップ戦はリーグ戦とは別物。天皇賜杯を再びチームに持ち帰りたい」といえば、越川優主将も「天皇杯は短期決戦。前回大会のチャンピオンのプライドを持って戦いたい」と連覇に向けて意欲的だった。

 また、リーグ首位を走る豊田合成アンディッシュ監督は「トーナメント戦は1戦1戦が決勝戦のようなもの。初戦以外はおそらくすべてプレミアチームとの対戦となり、気が抜けない。すべての試合が難しく、すべてのチームにチャンスがある。リーグ戦で手応えを感じている我々のチームが初タイトルを狙うのは当然のことだ」と自信をのぞかせた。

 天皇杯ファイナルラウンドは19日(土)に2回戦、20日(日)に準々決勝、26日(土)に準決勝、27日(日)に決勝が行なわれる。エース石川の中央大学はアップセットを起こせるか? Vプレミア勢の上位争いに割って入るのか? 熱い週末を期待したい。

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