【男子バレー】全日本の石川祐希は、大学生の大会で進化できるのか? (4ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari 浦川一憲●写真 photo by Urakawa Ikken

 かつて全日本の中心選手として活躍した中垣内祐一や青山繁らも大学在学中の代表デビューだったが、飛び抜けた能力を持つ選手が大学時代をどう過ごすかはかなり重要な問題だ。現状、バレーボールが企業スポーツであるかぎり、引退後のことを考えれば大学進学はした方がいいけれど、どうしても競技レベル的に見れば、V・プレミアリーグの方が高いのは当然のこと。

 2020年の東京五輪があるからといってリオ五輪を捨てることがあってはならない。東京五輪でよい成績をおさめるためには、その前のリオ五輪に出場し、1つでも多く勝って経験を積まなければならない。今や全日本のキーマンとなった石川には、来年に迫ったリオ五輪のために、ベストな選択をしてほしい。例えば過去に出耒田敬(堺)らが大学に籍を置きつつ、Vリーグでもプレーしていたことがある。規約上道は開かれているので、そのような特例を認めても良いのではないだろうか。

 石川が出場する次の公式戦は全日本大学インカレ。11月30日(月)から12月6日(日)にかけて、大田区総合体育館ほかで行なわれる。

【フォトギャラリー】
W杯バレーでブレイク 『NEXT4』>>

■バレーボール 記事一覧>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る