【男子バレー】19歳のエース、石川祐希がリオへの道を切り開く (4ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari 坂本 清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

「今年呼ばなかったあの人やあの人は、来年は呼ぶのですか?」という質問に、「それはVリーグや大学リーグの内容を見て決めます。今大会若手が非常に成長してくれたので、それに勝るものを持っていれば呼ぶし、そうでなければ呼ばない。遅くても年明けくらいには決めたい」と答えた。今大会ではミドル以外のポジションのリザーブがほとんど機能していなかったこともあり、今後のメンバー選考は大いに注目される。

 また、南部監督も挙げていたが、強豪国との差で一番大きかったのはジャンプフローターサーブだ。ジャンプサーバーに関してはしっかりと効果を上げていたが、日本のジャンプフローター陣は強豪国には簡単にセッターに返され、逆に相手のジャンプフローターにレセプション(サーブレシーブ)をズタズタに崩された。この2点を改善すれば、強豪国にも勝機は見えてくるはずである。

 リオ五輪への切符は、来年5月に日本で開催されるアジア予選兼世界最終予選で、上位3国またはアジア最上位になれば獲得できる。

 石川の昨季のチームメイトで、一足早く五輪出場を決めたイタリア代表のマッテオ・ピアーノ選手がメッセージをくれた。

「ユウキはイタリアで一緒にやっていた時よりも、僕たちと戦った時の方がよくなっていた。そして驚くべきことに、イタリア戦よりも(9日後の)ポーランド戦の方がもっとよくなっていた。間違いなく日本を強い国に導く選手となるだろう。ユウキ、リオでまた会おう」

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