【男子バレー】石川祐希の急成長で、W杯後半戦に手応えあり! (3ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本 清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

 翌日の平均身長2メートルを超えるオーストラリア戦(9月10日、3-1で勝利)では、最初は予想以上の高さのブロックにつかまり失点していたが、試合の途中で、ストレートギリギリまで締めてきている相手ブロックとアンテナの間を上手く抜いて決めるなど、石川は対応力の高さも見せた。

「中堅の国にはしっかり勝つことができましたし、アメリカやイタリアとやって、敗れはしましたが、光は見えたなという感じ。サーブとレセプションをしっかりしていれば、ちゃんと勝負になる。あとは、細かいところでミスを出さずに、ブロックもしつこくついていくことを続けていれば、強豪国といっても勝てない相手ではないと思いました」と石川はこれまで5戦をふり返って、手応えを口にした。

「(初めての三大大会、ワールドカップでも)まったく緊張はしませんでした。強い相手とやることができて、ワールドカップを本当に楽しんでいます。イタリア戦では留学していたモデナの(チームメイト)ロッシーニと対戦できて、うれしかったですね。
 あの試合、1、2セット目は強いサーブでも直接ポイントを取られずに競り合っていた。そこでセットを取り切れていれば、3セット目(15-25)のように乗せてしまう展開にならずに済んだと思うので、これからも強いサーブはAパス(セッターが動かずにトスができる位置にサーブレシーブを返すこと)にこだわらず、とにかく上にあげて、しのいで競り勝ちたい。このあとも強い国と当たるので、ワクワクしている」と自然体で、次戦以降の抱負を語った。

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