【男子バレー】中垣内祐一がエール。「W杯で負けグセをつけるな!」 (6ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari

――オリンピックとはどんな大会なのか? ということを踏まえて、リオ五輪に向けて戦う後輩たちにエールをお願いします。

中垣内 俺がオリンピックに行ったのなんて、もうはるか昔のことだからね。そのことを今さら持ち出して、したり顔であーだこーだ言うのは好きじゃない。テレビや雑誌やネットなんかで見ていれば、オリンピックがどれだけ特別な場所なのかはわかるはずだし。あえて言うなら『行ってみりゃ、わかる!』ってことだけだな。
 ワールドカップで選手たちに願っているのは、「負けグセをつけないでほしい」ということ。強い国とばかりやるわけだから、勝つのはもちろん簡単なことじゃない。だけど、「負けるのは当然のこと」だとは思わないでほしいんだ。若い奴らは、まだいろんなことに対する恐れを持っていないだろう? その「怖いもの知らず」なところをいい意味で持ち続けてほしいね。

 ワールドカップ男子大会は今夜、広島県グリーンアリーナにて開幕する。

【profile】
中垣内祐一(なかがいち・ゆういち)
1967年11月2日、福井県生まれ。藤島高―筑波大を経て、1990年新日鐵に入部。1989年、大学生時に全日本に初選出。90年代「ガイチ」の愛称で親しまれ、スーパーエースとして、バルセロナ五輪ほか国際試合で活躍した2004年現役引退し、堺ブレイザーズの監督に就任。翌年のシーズンで、Vリーグ優勝に導く。2009年監督を辞任。その後、海外留学を経て、2011年全日本コーチに就任。2012年、辞任。現在は堺ブレイザーズのスーパーバイザー

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