【女子バレー】リオ五輪出場権獲得へ、カギを握るのは古賀紗理那 (2ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本 清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

 8月31日の韓国戦では、木村沙織(東レ)と対角を組んで3-0のストレートで勝利。木村のサーブで崩してラリーに持ち込んだものを古賀がトランジションアタック(※)で決める場面が何度もあった。1日のセルビア戦でも、第1セットではそれが見られた。しかし、第2セット以降はセルビアの高い位置からのサーブで木村、古賀、レセプションリベロの座安琴希(ざやすことき・久光製薬)が大きく崩され、セッターがまともに攻撃を組み立てられなくなり苦しんだ。
※スパイクレシーブをしてからの攻撃

 眞鍋監督も「古賀の課題は、今も頑張ってはいますが、レセプション(サーブレシーブ)をもっともっと安定させることですね」と、残り3戦に向けての修正点を挙げる。しかし、攻撃面では、木村が下がった2セット目以降、勝負どころで何度もスパイクを決め続けるなど、引き続き好調。この新星に、日本のリオ切符獲得がかかっていることは間違いない。古賀も「これまでは、最初硬かったり、途中で抜けてしまったりしたところがありましたが、名古屋では最初からエンジン全開で、最後まで集中して勝ち抜きます」と力強く宣言した。

 本人は「木村沙織2世」と呼ばれることに「特に意識はしていません」と受け流すが、もちろん、これまでテレビで見て憧れの選手ではあったという。一緒のコートでやってみて「細かいところの処理がすごいということが改めてわかりました」


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