器はサオリン以上!? 古賀紗理那「バレーボールは『だまし合い』です」 (5ページ目)

  • スポルティーバ編集部●文 text by Sportiva
  • 織田桂子●写真 photo by Oda Keiko

――同世代の宮部さんとは何を話しているのですか? 

古賀 テレビとか、高校の話とか聞きますね。彼女は関西ノリでおもしろいんです(笑)。年上ですが藤田さんとも気が合います。高2の頃の23歳以下の世界大会で一緒になって、ずっと一緒に試合に出ていますから、トスの話とかもよくしますし、バレー以外にも悩みを聞いてもらったりしますね。くだらない話も全部聞いてくれて。今、練習がとてもきついけど、話せる人がいて、助かっています。

――最後に今年一番の大会、ワールドカップに向けて意気込みをお願いします。

古賀 来年のオリンピックに向けて皆さん頑張っているので、自分もその一員になりたいし、力になれたらと思っています。まずは成長できるよう、自分をアピールしながら、チーム力を高めていきます。

 洋服が好きで、SNSが好きなイマドキの19歳の少女。あどけない表情を見せることも多いし、コメントの端々にチームや先輩に対し、気遣いや遠慮も感じられる。一方で、10代にしてバレーボールの魅力を「だまし合い」と言い切り、大舞台でも冷静で、勝負強さを発揮する頼もしいエースアタッカーである。

「木村沙織二世」との声もあるが、その枠を超えて、来年のリオで飛躍し、2020年の東京では中心を担ってもらいたい逸材だ。全日本は先月末からワールドグランプリに出場し、世界を転戦している。日本国内のさいたま大会は、7月10日(金)から12日(日)、さいたま市記念総合体育館で行なわれる。成長著しい彼女の姿をテレビでも見ることができるだろう。

古賀紗理那●こが・さりな 1996年5月21日生まれ、180cm/66kg。NECレッドロケッツ所属。ポジションはウイングスパイカー。母の影響で小学生のときにバレーを始めた。サーブレシーブもこなす大型アタッカーとして、国際舞台での活躍が期待されている

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