【女子バレー】NECが逆転V! 久光一強時代から新しい局面へ (4ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

 久光は常々「リーグ優勝は通過点、目指すは世界クラブ選手権(※)での金メダル」という目標を掲げ、国内のタイトルを総なめにしてきた。今年度も5月に行なわれる世界クラブ選手権に照準を合わせて、リーグ優勝は当然の前提としてきた。それがこの敗戦。どう立て直すのか。
※久光は、今年のアジアクラブ選手権が9月に延期されたため、5月の世界クラブ選手権に、今リーグの結果にかかわらず、昨年のアジアクラブ選手権覇者として出場する

 中田久美監督は「勝ち続けることの難しさ……と言われても、勝ち続けていたのは、私が選手時代のことで、監督になってからはそんなに『勝ち続ける』というほど、まだ勝ち続けてはいませんし、今もやはり難しいことだなと痛感しています。選手たちにかけてあげる言葉も見つからず、申し訳ないと思っています」。しかし、「世界クラブ選手権にむけて立て直したいとは思いますが、まだ今は具体的に策は見えていません。でも、この敗戦を無駄にすることなく受け止めて、またチームを作り直したいと思います」とさばさばとした表情で締めくくった。

 この優勝により、久光一強の勢力図が塗り変わることとなり、Vプレミア女子はますます目が離せなくなった。NECの選手たちは口々に「これからはNEC時代にします!」と意気込んでおり、新時代の到来があるかも知れない。

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