【女子バレー】世界選手権開幕! ハイブリッド6は通じるか? (4ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

 世界選手権については、前述の通り迫田が戻ってきて、江畑、迫田、長岡という攻撃力の高いサイドアタッカー3名が一度にコートに入る布陣が予想される。眞鍋監督も「迫田が入るとまったく違うチームになりますよ。彼女は、世界的に見ても珍しいと思うんですが、前衛よりバックアタックの方が決定力が高いんです」と期待を寄せる。

 MBの位置に入る選手は、通常は後衛に回るとリベロと交代することが多いが、そうするとグラチャンの時のように迫田をMBの位置に置くと、せっかくの迫田のバックアタックが活かせないわけだが、その点はどうするのか聞いてみたところ
「そこはそれ…そこがハイブリッドですがな!」と、何やら対策はしっかり立ててあるようである。

 迫田の他に、世界選手権にはリベロの佐藤あり紗も参加する。ベテランの佐野優子が体調不良で外れ、急遽招集されることとなった。

「いろいろ考えて、今年はチームで頑張ろうと決めていたのですが、眞鍋さんにも熱心に誘っていただき、恩師にも相談した上で、全日本でまたプレイすることが、今までお世話になった皆さんへの恩返しになると思って戻ってきました。グランプリのブラジル戦をチームで会場に見に行って、自分もあそこでやりたいという気持ちが強くなったこともあります」

 佐藤の売りの一つはオーバーで2本目をセットアップできることだが、今大会では招集が急だったため、セカンドセッターは新鍋と木村のままだという。

「三大大会は初めてなので、この場でプレイできるチャンスをいただけたことを感謝しています。ミドルプレイヤーが本職の選手でなくてディグ(スパイクレシーブ)が大変ではないかというのは、私は脇を抜けてきたスパイクよりも上から来るスパイクの方が拾いやすいので(セカンドセッターの位置ではなく、真ん中で守っても)平気です」

 世界選手権イタリア女子大会は、23日、日本時間23時50分よりスタートする。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る