【男子バレー】世界バレー逃がす。惨敗の理由は力量か、采配か

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

 戦術的には、スピードのみを追い求めることをやめて、ネットから離したトスでスパイカーの能力を活かそうとするなど、見るべきところもあった。Vリーグでじっくりと選手を見てから選考ができる来季以降に期待したい。

 明るい材料としては、2013ユニバーシアード銅メダル組の出耒田敬、千々木駿介らがコートに長く立ち、シニアとしての経験を積めたことだろうか。

 出耒田は大学ではオポジットだが、今回はミドルブロッカーとして参加。ミドルブロッカーの経験もあったが、「全く忘れていたので、一から覚え直すことができて、かえってよかったです。攻撃については、トスを信じて助走に入っています。課題はいっぱいありすぎますが、ブロックで(相手を)なかなか止められなかったので、そこをレベルアップしたい。今回は貴重な経験が積めたと思っています」と振り返った。

 この二人も含め、若い世代の台頭が待たれる。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る