2012.11.06

【女子バレー】世界最小リベロ、佐野優子。新たな挑戦の地はトルコに

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • アフロ●写真 photo by AFLO

 ヨーロッパの選手達のサーブやスパイクを受けて技術を磨き、2002年の全日本初選出当時は、エースの熊前知加子選手に「佐野ちゃん、深呼吸して、ハイ!」と言われるほど緊張しいだったのが、度胸もつけて日本に帰ってきた。ポジションを奪われた相手の成田も所属する久光製薬に移籍し、リベロとし2006~2007プレミアリーグで優勝に貢献。ベストリベロ賞を獲得して翌年から全日本に復帰した。

 2008年、念願の北京五輪に出場する。しかしチームは準々決勝で敗れ、5位に終わった。このとき佐野の胸に、「次こそは」という思いが芽生えた。佐野はまた自らに試練を課した。国内リーグではなく、やはり海外で揉まれたい。2010年8月、アゼルバイジャンのイトゥサチに移籍し、その秋に行なわれた世界選手権で銅メダルを獲得する。手応えをつかみ、次のシーズンもイトゥサチで活躍。万全の準備をして迎えたロンドン五輪、準々決勝で苦手としてきた中国にフルセット勝ち。3位決定戦で韓国にも勝って「本当にほしくて、獲りたくて、獲りたくて」というメダルを手にすることができた。

 五輪後は長い間、今後の道が見えなかった。「びっくりするくらい自分でも決められないんです」と9月末に行なわれた祝勝会でも笑っていた佐野。ついに現役続行、そしてまた海外でのプレイを心に決めた。

「ここ数年、ロンドン五輪をバレー人生の一区切りと考えてプレイしてきました。メダル獲得で大きな達成感もあり、今回のオファーにはすごく悩み、結論を出すまでには時間がかかりました。しかし、ガラタサライという強豪チームからの熱心な誘い、また世界トップ選手が集まる欧州チャンピオンズリーグでプレイしている自分の姿を想像したときに、この環境でプレイしてみたいという気持ちが徐々に強くなってきました。(外国人選手枠の関係で)出場する試合は欧州チャンピオンズリーグのみですが、大好きなバレーボールを思いっきり楽しみたいと思います」

 出発は11月下旬になる予定。現在、佐野はナショナルトレーニングセンターで調整の日々を送っている。

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