【バレー】登録メンバー発表、五輪最終予選でカギを握る試合は?

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

 一方、今大会には五輪本戦を見据えての戦いという側面もある。ここでカギとなるのは5月26日、27日と続く、欧州枠のロシア戦とセルビア戦だ。196㎝のブラコチェビッチが攻撃の軸となるセルビアは、2011年ヨーロッパ選手権の優勝国。ブラコチェビッチの他にも、クイックを多用する強力なセンター線を日本がどこまで食い止められるか。

 ロシアには、202㎝の大砲、ガモワが大黒柱として君臨する。この大会に向けて、ベテランのエステスを復帰させており、攻守双方に磨きをかけてくるだろう。この両国に対してどのように戦えるかが、本戦を占ううえで重要な要素となる。

 18日の練習は、本来は取材陣に対して公開される予定だったが、眞鍋監督の要請で急遽非公開となった。「やりたいことがあったので。内容は言えませんが」とのことで、期待の持てる開幕となる。

「世界最終予選は1位通過、ロンドンでは金メダルを獲りにいきます」と宣言する眞鍋監督。この大会の12名がそのまま本戦の12名になるかどうかは「私にもまだわかりません」と語った。落選した栗原ら5名も帯同し、コートの外から全日本を見つめ直す。大会を通して全てのメンバーが切磋琢磨する7日間となりそうだ。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る