【女子バレー】新鍋理沙・岩坂名奈、21歳コンビが語る「五輪への思い」 (4ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

――今後の課題は何でしょうか。

新鍋「いっぱいあるんですけど、ブロックが一番苦手なのでそれをもっとできるようになりたいですね。あとは、サーブレシーブとか、アタックとか、全部のプレイで安定できるようになりたいです」

岩坂「どのプレイでももっとスピードをつけていきたいです。ブロックだったら、もっと腕を前に出して流れずに止めたいですし、スパイクだったら、もっと存在感を出せるように、しっかり飛んでいって、高さを生かして、いろいろできたらいいなと思っています」

――目標とする選手を教えてください。

新鍋「今はやはり木村沙織選手が、毎日そばで見られているし、全部のプレイでお手本になると思うので、ああいう選手になりたいです」

岩坂「前に久光にいた、先野(久美子)さんみたいになりたいです。すごくコース打ちがうまいので、しっかり自分もそういうところを見習いたい。あとはブラジルのファビアナ選手みたいに、高いところからクイックを打ったりとかも。ブロックでも動きが速いので、その二人みたいになりたいんです」

 全日本女子バレーチームは、世界最終予選エントリーメンバーとして、新鍋理沙、岩坂名奈らを含む20名を登録した。今後、合宿、中国との親善試合を通して、メンバーは12名まで絞り込まれる。そして来る5月19日から開かれる世界最終予選を戦ってロンドン五輪出場権獲得をめざし、本大会ではメダルを狙う。

 新鍋のポジションのウィングスパイカーでも、岩坂のポジションのミドルブロッカーでも、ともに熾烈なポジション争いが続く。それを勝ち抜いて12名に残り、オリンピックの出場権を獲得してロンドンに乗り込むことが、現在の二人の最大の目標となる。

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