大坂なおみ「自分を悩ますほどではなかった」。全豪連覇へ好発進、課題は上位陣との対決でのメンタルか (3ページ目)

  • 神 仁司●文 text by Ko Hitoshi
  • photo by AFLO

「3回ほどディフェンディングチャンピオンを経験していますが、一度もタイトルを守ることができていないですね。もちろんプレッシャーはあります。でも私は、この大会に参加して、いいプレーをしたいだけです。そうすれば、きっといい結果が得られると思います。さらに先へ行くことができる。もし負けたとしても、それはそれでいいんです。そこから学び、練習を続け、そして進化できればいい」

 ランキングはトップ10から落ちてしまっているが、本来の実力を発揮できれば、上位進出はできるはずだ。ただし、トップ選手同士の高いレベルでの試合になった時に、大坂のメンタルがどのぐらい持ちこたえられるかがポイントになるだろう。

 2回戦では、マジソン・ブレングル(54位、アメリカ)と対戦する。2013年に、大坂は、ITFロックヒル大会で一度負けているが、ツアーレベルでの対戦はない。

 今後、「テニスが楽しい」と心の底から思える感覚を取り戻せれば、彼女のメンタルが安定し、本来の実力も最大限に発揮できるようになるはずだ。大坂の復活ののろしが全豪オープンで上がるのか引き続き注目していきたい。

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