錦織圭「今年の目標はない」。復帰戦後に語った課題と試合への飢餓感 (3ページ目)

  • 神 仁司●文 text by Ko Hitoshi
  • photo by AFLO

 手術後、日本に滞在してリハビリを行ない、2020年3月下旬から復帰を予定していた錦織だったが、ワールドプロテニスツアーが、新型コロナウイルスの世界的大流行によって中断となってしまい、プレーする機会自体を失ってしまった。

「(中断中はフロリダで)ほぼ練習していましたね。USオープンに向けて準備していました」

 本来ならば、この言葉どおり現在開催中のUSオープンに出場予定だったが、新型コロナウイルスに感染してしまい、前哨戦だけでなくUSオープンまでも出場を断念せざるを得なかった。

「(USオープンに)出られなくなってしまったけれど、(全仏オープンに向け)クレーから出られたので、それはそれでよかったかなと思います。しばらく空きましたが、自分も右ひじのこともあって、休まなきゃいけなかったので、そんなに苦ではなく、しっかり準備ができました」

  今後、錦織は毎週のように大会にエントリーしていて、マスターズ1000・ローマ大会(9/14~21)、ATPハンブルク大会(9/21~27)、ローランギャロス(9/27~10/11)に出場予定。精力的に試合をこなす中で、自分の感覚を取り戻そうとしている。

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